大腸カメラでポリープが見つかった時に当院に出来ること
内視鏡検査中に切除し、病理検査に出すことが可能です。
ポリープを切除する場合、しなくてもよい場合
ポリープが見つかった場合は出来るだけ切除するようにしています。
また、当院では切除出来ないポリープの場合は、大きな病院をご紹介しております。
ポリープの種類
大腸ポリーブは腫瘍とそれ以外のポリープに分けられ、一般的に腫瘍とはがんや腺腫のことを言います。
それ以外のポリープはさらに以下のように分類されます。
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腺腫性ポリープ
大腸ポリープの中で最も多い種類であり、また、がん化する危険性が最も高いのもこのタイプのポリープになります。腺腫性ポリープは形態によって、管状腺腫、絨毛腺腫、管状絨毛腺腫にわかれます。
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過誤腫性ポリープ
組織奇形の一種で、そこにあるべき組織成分が過剰発育した状態です。基本的には良性であることがほとんどです。さらに若年性ポリープやPeutz-Jeghers型ポリープに分類されます。
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炎症性ポリープ
潰瘍性大腸炎などの炎症の後に傷跡のように残ったポリープを言います。がん化の可能性はほとんどないと言われています。
当院で出来る切除の方法
内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)
良性腫瘍を含めた隆起(りゅうき)性病変を切除・治療する方法です。サイズは茎や起始部の径が10~15ミリ以内のものになります。高周波スネアと呼ばれるワイヤーをポリープの根元にかけて焼切る方法や、ワイヤーで根元を締めることで細胞を壊死させ、根元から細胞を脱落させる方法とがあります。さらに小さな突起物の場合は、鉗子でつまんで切除することもあります。この場合隆起物を浮かせてから切除を行います。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
筋層以下に障害を与えずに、粘膜下層の深さで粘膜層を広く切除し、組織を回収する技術です。粘膜下層に生理食塩水を注入し、組織を隆起させて切除を行います。
ポリープ切除の流れ
- 事前に一度診察が必要になります。その際に下剤を処方します。
- 検査当日の朝から処方された下剤を自宅で飲んでください。ポリープ切除は15:30から行います。
- ポリープ切除終了後、ご希望に応じてそのまま検査室で10分~20分ほど休憩してから帰って頂くことも可能です。
まれに出血することがある為、当日のアルコールは避けてください。
下血が続くようでしたら、次の受診日を待たずに受診ください。
特に何もなければ、1週間後に病理検査の結果を聞きにご来院ください。