大腸内視鏡検査を検討している方へのメッセージ
日本人の大腸がんの患者数は年々増えています。女性ではがんの死亡率No.1であり、年齢もだんだんと若年化してきています。健康診断の便潜血検査で陽性だった場合、大腸カメラを使って確認すると、なんらかの異常がある方が5%ほどはいるとも言われています。
大腸がんは自覚症状がほとんどなく、便潜血検査の結果や、自身で血の混じった便に気づくことでしか、早期にみつける方法がありません。
しかしながら、食の欧米化により大腸がんの患者数は増えています。胃内視鏡検査(胃カメラ)をしているクリニックは多くありますが、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)まで行っているクリニックは中々ありません。40歳以上になれば胃内視鏡検査(胃カメラ)だけではなく、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)も受けられることをお勧めしています。
早期検査が必要な理由
大腸がんの多くはポリープから発生するがんです。早い段階で見つかれば内視鏡検査時に切除が可能ですが、大きくなれば腹腔鏡による手術や開腹手術が必要になってきます。現在、大腸がんの患者数が増えていることからも、一度検査をして、ポリープが無いことを確認しておくことをお勧めします。
当院の大腸内視鏡検査について
大腸内視鏡検査は肛門からカメラを約150cm先の盲腸まで挿入していくため、検査に対し不安・恐怖感などを抱き、検査を受けるのをためらっている方もいらっしゃるかと思います。そのような方に大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を行う場合は、お薬で眠って検査する事も可能です。点滴で薬を投与し眠っている間に検査が終了するため、楽に不安なく検査を受けることができます。
大腸内視鏡検査をすることでわかること、出来ること
検査をしたほうがよい年代、症状など
血液の色などで自己判断せずに、下血がみられた時は速やかに受診してください。
症状に関係なく、40代で1回は検査を受けることをお勧めしています。
バリウムとの比較
大腸のバリウム検査をしているクリニックはほとんどありません。
また、胃のバリウム検査同様、何かあれば再度大腸カメラでの検査が必要になります。
また、検査の苦痛度合いはさほど変わらないとも言われています。
大腸に関しては、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が一般的になっています。
検査の流れ
事前に一度診察が必要になります。診察の結果、検査が必要であれば検査予約をしてもらいます。その際に下剤を処方します。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)には下剤の処方が必要な為、胃内視鏡検査(胃カメラ)のように予約だけで検査を受けることは出来ません。
検査当日の朝から処方された下剤を自宅で飲んでください。検査は15:30から行います。
検査終了後、ご希望に応じてそのまま検査室で10分~20分ほど休憩してから帰って頂くことも可能です。
費用
検査のみ | 5,100円(税抜) |
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検査+ポリーブ切除+病理検査 | 18,700円(税抜) |
検査にあたっての注意点
麻酔で眠っての検査を受けられる場合は、車の運転は控えてください。
前日の夕食は消化の良いものを食べてください。こんにゃくやキノコ、海藻類などは消化が悪いためお控えください。便が出切るのに時間がかかってしまいます。